筋肉をつけすぎると体が思うように動かなくなります。ボディビルを目指している人や筋トレしかしない人はいいですが、もしスポーツをやっている人(サッカー、野球、ラグビー、サーフィンなど)は筋肉のつけ方には注意が必要です。何でもかんでも筋肉があればいいわけではありません。
そして注意しなければいけないのが筋肉があるのにないように見えてしまったり、痩せているのに太って見えてしまうことにより、過度な増量や減量をしてしまうことです。
なぜ自分で思っているより細く見えたり、太く見えたりするのか
鏡の見え方によるもの
まず1つ目は単純な物理的な現象によるものです。
そもそも鏡って本来の自分とは左右対称になります。この時点で他人から見た自分と自分からみた自分は違います。自分をみる方法は鏡でしかないから。
さらに鏡の場合、近づけば近づくほど太く(大きく)見えます。遠ければ遠いほど細く見えます。自宅に大きな鏡がある方は、洗面所の鏡と見比べてみて下さい。全身が写る鏡で見るのと自宅で上半身しか写らない鏡で見るのでは違って見えるはずです。
また、部屋の明るさなどによっても変わります。暗ければ細く見えますし、明るければ太く見えます。ある程度筋肉がついている人は薄暗くしてみると筋肉の筋に影ができるのでマッチョになったような錯覚にさえなります。
錯視によるもの
人は同じ形の物でも向き、場所などにより違う形に見えることがあります。それこそが『錯視』です。
このように人の脳は同じ物でも勘違いを起こします。それは自分の体に対しても同じことです。痩せているのに太って見えたり、筋肉があるのに細く見えたり、これはあなたの脳が錯覚を起こしている証拠です。これに気づかないと自分の思っている以上に筋肉をつけてしまったり、痩せてしまったりするので注意が必要です。
筋肉つけすぎるとどうなる?
私は週2~3日ほど、フットサルとサッカーをやっています。過去にマッチョになりたくて筋トレ+食事による増量により体重を10kgほど増やしました。結果、全く動けなくなりました。
持久力の面でもそうですが、自分の思うように動けなかったのです。
これは短期間に増量をした結果、サッカーの動きに体がついていけなくなったからです。
サッカー(スポーツ)を中心に考えた場合、本来動きの邪魔になるような筋肉のつけ方はよくありません。
野球選手はプロになるとみんなこぞって増量します。その結果、ケガする選手が本当に多いです。これもまったく同じ原理です。
メジャーリーグで長年ケガもせず活躍していたイチロー選手はムリな増量を行っていません。イチロー選手は自分の体の適正値をしっかりと理解していたため、増量することはよくないと思ったそうです。
なぜラグビー選手はマッチョなのか
ラグビー選手はマッチョ多いですね。でもよく見て下さい。確かにラグビーのFW(フォワード)は体を使って突進していくのが仕事です。ただBK(バックス)の場合、ゲームメイクやスプリントをする方がメインの仕事になります。
同じラグビーでも全くやることが違います。やることが違うので筋肉のつけ方も違います。FWの人がBKをやったらすぐ体力がなくなるでしょう。BKの人がFWをやったら体が壊れるでしょう。
アスリートの場合、日々トレーニングをしています。筋トレはあくまで補助的なものになるので、本来の動きの邪魔になるようなことはありません。ラグビー選手は日々の過酷なトレーニングの上に筋トレがあるので、あれだけ筋肉があっても当然一般の人よりは動けるようになります。
自分の体(生活)にあった筋肉量にするようにしよう
・とりあえず筋肉だけをつけられればいいという人はガンガン食べて、ガンガン筋トレしましょう
・スポーツしてる人は一気に増量することはやめて自分が1番動ける基準値を知るようにしましょう
・ダイエットしたい方は食べないで痩せるのではなく筋肉をつけて代謝を上げましょう
ちなみに筋肉ありすぎると消費カロリーが半端ないのですぐ疲れます。そして食費もかかります。あなたはそこまでする必要がある人ですが?
適正ってなにと言われると難しいですが、何事も過度にやり過ぎるのはよくありません。今一度、自分の体と向き合って見て下さい。
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